このブログでは、子どもたちに読み聞かせている中から、興味深い反応が返ってきた絵本・児童書をピックアップし、「親目線」「子ども目線」という2つのレビューを添えてご紹介しています。私には3人の息子がおり、年齢もバラけていますので、「何歳におすすめの本か」「何年生で読める本か」など本選びの参考になるかと思います。
こんにちは!ライターの大森谷ヒノキです。
今回は、好きなストーリーを指でたどって楽しめる、ユーフラテス著「コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本」をご紹介します。
- 一冊でストーリーの組み合わせは100通り以上!何度でも楽しめる!
- 小ネタがいっぱいで、眺めているだけでも飽きない。
- 兄弟で読んでいると、選択肢をめぐって喧嘩になることも……。
- 一度読み聞かせて読み方が理解できれば、小さい子一人でも楽しめる。
- 読み聞かせるなら3歳くらい、一人で読むなら6歳くらいから。
本の紹介

今回は、ユーフラテス作
「コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本」を紹介します

タイトルからして面白そうじゃな~
なぜこの本を選んだのかな?

大森谷家の次男・ニイ助の激推し本だからです!
公民館に絵本を借りに行くと、高確率でチョイスしてきます。

何度読んでも飽きない本に出会えたのは、幸せなこと!
つい大人は、たくさんの種類の本に触れさせようとしてしまうが
同じ本を何回も読むというのも大事じゃと思うぞ

そう言ってもらえると安心します!
とはいえ、読み聞かせる者からすると、修行のようです(笑)
たまに白目をむいています!
あらすじ
主人公の進む道を、読んでいる自分が決められる本
絵本の舞台は、「コんガらガっち」という不思議な生物たちの世界。「コんガらガっち」とは、いろいろな生き物がこんがらがってできた生物のことです。例えば、こんな感じ。
- たらす …… 「たこ」+「からす」
- もこ …… 「もぐら」+「たこ」
- きささび …… 「きりん」+「むささび」
主人公は「いぐら」。「いるか」と「もぐら」がこんがらがってできた生物です。「コんガらガっち」シリーズでは、いぐらが様々なシーンで「どっちの道へ進むか」を決めることで、ストーリーが展開されていきます。選択肢の組み合わせの数だけストーリーがあるので、1冊で何度でも楽しめるのが最大の特徴。公式では、“指でたどる絵本” と紹介されています。
収録話数は3話 巨大化するかチビ化するか選べるお話も
「いぐら、どんぐりを ひろって すすめ!」は、ぴかぴか光るドングリを拾ったいぐらが、道で出会った人と、物々交換をしながら進んでいくお話。最初に拾ったドングリが、最後は何に変身するのか……? みんなが大好きな「あること」に関係するものが集まっていくので、予想しながら読むのも楽しみの一つです。
「いぐら まちあわせに おくれる~!!」は、待ち合わせに遅刻しそうないぐらのシーンからスタート。何とか間に合わせるために、あらゆる手段が用意されています。走る? 電車に乗る? 竹馬に乗る!? どの道で行っても、大体は苦労しているいぐら。ボヤキや悪態もクスリと笑えるお話になっています。
「いぐら、どしんどしん ちょこちょこすすめ!」は、大きくなったいぐらと小さくなったいぐらのお話が、途中で絡み合いながら展開するパラレルストーリー。「どしんどしんトンネル」と「ちょこちょこトンネル」のどちらを選ぶかで、同じシーンを違った視点から見られるように設計されている秀逸なお話です。
出版情報
| 著者 | ユーフラテス |
| 出版社 | 小学館 |
| 定価 | 1,320円(税込) |
| ページ数 | 44ページ |
| 本のサイズ | 30×22cm |
| 初版年月日 | 2017年11月20日 |
| ISBN | 978-4-0972-6753-9 |
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感想・レビュー
メンバーごとの感想

「いろいろ選べるからおもしろい」とのこと。他の人が同じ道を選ぶと怒る。ちょこちょこトンネル派。

「すき!!」とのこと。数あるシリーズの中でもこれが好きなのは「黄色だから」。ちょこちょこトンネル派。

手書き文字で小さく書いているセリフが良い。大人でも3度は読み返したい。どしんどしんトンネル派。
親としてのレビュー・気づいたこと
作者は「ピタゴラスイッチ」でおなじみのクリエイター集団
「コんガらガっち」シリーズの著者・ユーフラテスは、NHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」や「0655・2355」のコーナーも監修しているクリエイティブ集団です。表現方法の研究を基盤として活動しているそうで、特に子育て世代なら、彼らの作品を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
かく言う大森谷家も、ユーフラテスの関わっている番組が大好き。時には子どもそっちのけで親が見入っています。楽しい中に、ちょっと頭を使う部分を潜ませている感じがいいですよね。「コんガらガっち」シリーズでも、ストーリーの内容を自分で選べるという構造自体に、「らしさ」が出ています。よく考えれば、「いるか」と「もぐら」がこんがらがるってどんな感じ!? と思うのですが、大胆にデフォルメされていて、気にしてなかったことに後から気づくという。これが表現の妙……。
読み聞かせは3歳、一人で読むなら5歳ごろから
読み聞かせを始める時期は3歳ごろがおすすめです。2歳でも、兄弟の隣で一緒に楽しめる子はいると思います。一人で読めるようになるのは5歳ごろから。字があまり読めなくても、絵の雰囲気で何が起こっているか分かりやすいので、迷路のような感覚で指でたどって楽しめると思います。
ストーリーを選べるがゆえの弊害も……
このように、絵本の内容は大変すばらしいのですが、一点だけ困ったことがありました。両隣に兄弟を抱えるようにして読み聞かせをしていると、どの道を選ぶかでバトルが勃発してしまうのです……。違う道を選べば「ボクのほうが先に選んだ!」と言い、同じ道を選べば「マネしないで!」と言い、収拾がつかないことも。仕方なく、どちらの道も同時に読んでいく力業で解決していましたが、こちらの気力と等価交換でした。もちろん、お子さんの性格によりますので、ご参考程度に。
まとめ
今回ご紹介した「コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本」は、何度でも読み返して楽しめる絵本でした。読み聞かせは3歳ごろ、一人読みは5歳ごろからがおすすめなので、参考になれば幸いです。
では、また!

