冒険もの児童書の金字塔!「エルマーのぼうけん」を子ども目線でレビュー

児童書

このブログでは、子どもたちに読み聞かせている中から、興味深い反応が返ってきた絵本・児童書をピックアップし、「親目線」「子ども目線」という2つのレビューを添えてご紹介しています。私には3人の息子がおり、年齢もバラけていますので、「何歳におすすめの本か」「何年生で読める本か」など本選びの参考になるかと思います。

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こんにちは!ライターの大森谷ヒノキです。

今回は冒険物語の金字塔、ルース・スタイルス・ガネット著「エルマーのぼうけん」をご紹介します。

著者:ルース・スタイルス・ガネット
絵:ルース・クリスマン・ガネット
訳者:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
忙しい人のための結論
  • 不朽の名作!当然ながら面白い!
  • 怖がりの子でも大丈夫なくらいのドキドキ感。
  • 子どもでも、工夫すれば困難に立ち向かえると教えてくれる。
  • 挿絵は2~3ページに1つくらいで文章が多いので、未就学児には早いかも。
  • 読み聞かせるなら6歳くらい、一人で読むなら8歳くらいから。

本の紹介

ヒノキ
ヒノキ

さあ今回は、ルース・スタイルス・ガネット作「エルマーのぼうけん」を紹介します

えほん先生
えほん先生

有名な本じゃな

なぜこの本を選んだのかな?

ヒノキ
ヒノキ

子どものころからの推しだからです!

好きすぎて、長男が3歳の頃に3部作を買いそろえたけど、その頃は全く興味を示してくれなかった……

えほん先生
えほん先生

やはり、本に出会うにはふさわしい時期があるんじゃのう

ヒノキ
ヒノキ

その通りですね!

でも、失敗したなあと思っても年齢が上がれば気に入ることもあるからあんまり気にしないことにしています

あらすじ

少年エルマーがドラゴンを救う旅に出るお話

「エルマーのぼうけん」は、少年エルマーがドラゴンを救う冒険の旅に出る物語です。(物語中ではドラゴンは“りゅう”と表記)

物語は、エルマーが街で一匹の猫に出会うところからスタート。猫はエルマーに、危険な島「どうぶつ島」に囚われている赤ちゃんドラゴンの話をします。ドラゴンは島の住民に酷使され、悲惨な生活を送っているというのです。エルマーはドラゴンを助ける決意を固め、リュックサックにいろいろな道具を詰め込み、冒険の旅に出発します。

積み荷に紛れ、内緒で船に乗りこんだエルマーは、まず「みかん島」にたどり着き、その後、自力でどうぶつ島に上陸。島では、様々な動物たちが登場し、彼の行く手を阻みます。ライオン、ワニ、ゴリラ、サイなど、次々と現れる動物たちに対し、エルマーは持ってきた道具を駆使して問題を解決していきます。

果たしてエルマーは、ドラゴンを救い、どうぶつ島から脱出することができるのか?クセがありながらも憎めない動物たちのキャラクターが魅力的で、最後までワクワクできる物語です。

出版情報

著者ルース・スタイルス・ガネット
ルース・クリスマン・ガネット
訳者わたなべ しげお
出版社福音館書店
定価1,320円(税込)
ページ数128ページ
本のサイズ22×16cm
初版年月日1963年07月15日
ISBN978-4-8340-0013-9
参考URL:https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=9

感想・レビュー

メンバーごとの感想

イチ太(6歳・男性)
4.2

「エルマーひとりでえらいよね。7歳ならいけるかも」とのこと。

ニイ助(4歳・男性)
2.0

「絵がないからつまらない」とのこと。表紙の絵は好きらしい。

ヒノキ(30代・女性)
5.0

大人になっても読み返したい!好き!みかんが食べたくなる~!

親としてのレビュー・気づいたこと

子どもがワクワクするという基本が守られている

親が子どもに読ませたい本のランキングをとったら、間違いなく上位に入るのではないでしょうか。ドラゴンを助けるために、子ども一人で船に乗り込み、密航しちゃうエルマー。実際にいたらビックリな逞しさですが、持っていく道具はその辺のご家庭にある子どもが好きそうなものばかり、という匙加減が絶妙なんですよね。

輪ゴム、チューインガム、棒付きキャンディーなどなど……およそジャングル探検には似つかわしくないけど、子どもがワクワクするものをチョイスした作者の感性のすばらしさ。気づけたのは、大人になって読み返したからかもしれません。

子どもという「属性」でラベリングしていない

何より「いいな!」と思うのは、エルマーが冒険に出る際、心配する人も「子どもなのに凄いね!」と持ち上げる人も一切描写されないことです。「困っているドラゴンの子どもがいれば、そりゃ助けに行くよね! ちょうどお母さんとも喧嘩してるし」という当然さで冒険が開始されます。

そこに、「子どもだから一人旅を怖がるはずだ」「できているエルマーは凄いんだ」という大人目線の固定観念はありません。だからこそ、世界中子どもの心に寄り添える本になったのでしょうね。

読み聞かせるなら6歳、一人で読むなら8歳ごろから

子どもたちの反応からすると、読み聞かせを始める時期は6歳ごろがよいと思われます。5歳だとちょっと集中力が続かないかな、という感じ。言葉遣いが今風ではないので、耳で聞くだけでは理解できないことも多いようでした。一人で読めるようになるのは8歳ごろからではないでしょうか。

ちなみに、大森谷一家が「エルマーのぼうけん」を手に入れたのは長男が4歳のころ。この作品はシリーズものなので、箱入りの3部作セットをウキウキしながら買ったのを覚えています。そんな母の思いとは裏腹に、興味を示さない長男。まだ、絵がたっぷりの絵本ばかりを見ていた時期なので、当然と言えば当然ですね。

その後は、騙し騙し読み聞かせるも、ほとんど本棚の飾りと化していました。ところが、6歳になったころから、「これ読んで」と積極的に持ってくるように。本の適齢期を実感しました。さすがに一日で読み切れる量ではないので、毎晩1章ずつ切って「続きは明日~」としていると、明日が楽しみになってよかったようです。

まとめ

今回ご紹介した「エルマーのぼうけん」は、大人も子どもも楽しめる名作でした。装丁の絵も素敵でかわいいので、プレゼントにもピッタリだと思います。読み聞かせは6歳ごろ、一人読みは8歳ごろからがおすすめなので、参考になれば幸いです。

では、また!

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